Princess Principal Opening『FULL』~ The Other Side of the Wall - VoidChords ft.MARU
目次
「The Other Side of the Wall」対訳
Created by Void_Chords feat.MARU Lyrics:Konnie Aoki
Music&Arrangement:Ryo Takahashi Directed by Junnosuke Sato
Hear me, I say cross the wall
聞いて、私の「壁を渡る」という言葉を
*1Can you feel that nothing turns around *2Like a gear in sync inside a clock
あなたは引き返さずにいられる? 時計の中で針を回す歯車のように
Who can be sure of how to make it work
誰に上手くやれるって確信できるというの?
Recognize *3Inner sight Gotta stay alive
わかっているわ この内なる視界で 生き続けなければならないと
I will never be deceived I'm a girl that sees through lies
私は決して騙されない嘘を見抜く少女
Cuz I know Know it all Gonna fly so high
なぜなら、私は知ってるわ その全てを 高く飛び立つことを
*4Get across the wall What awaits, and what can it show me now Smack it down
壁を越えるのよ 何が待ち受けていても それが今私に何をみせようと 打ち負かすわ
Get across the wall Break away, and then Let'em catch me say ''Don't let me down''
壁を越えるのよ 逃げ出せば、彼女たちに''がっかりさせないで''って言わせてしまうから
Oh yeah,*5When the clockwork moves and starts to shine (you got to find)
時計仕掛けが動き、輝き始めるとき(あなたは見つけるの)
Forever let it blow Carry out Show the way Blast it off right
永久に風に吹かれるまま 遂行し 道を示すわ 今飛び立って
I can see that all of us seek control
私達の全てが支配下に置かれていることは分かっているわ
But don't be awayed, be cool and keep it calm
でも逃げ去ってはいけないわ、クールに冷静であり続けるのよ
*6You've gotta see the flow to place it right
あなたは正しい道へ進まなければならないわ
Seek inside Gotta find For it's time rise
内側を探り、見つけるのよ、立ち上がる時のために
*7All you'll ever need to be cast away is to be blind
あなたが捨て去る為に必要なのは決して盲目になる事だけよ
Gotta go Throw'em off There's a way to find
行かなければならないわ それらを断ち切って 探す道があるの
Get across the wall Higher pace,and get even further now I'm burnin' now
壁を越えるのよ もっと速くそして今それよりもさらに速く 私は今燃えてるの
Get across the wall In the shade,see that even darker shape I'll light it up
壁を越えるのよ 影の中で観る影よりもさらに暗い幻影を私は照らし出すの
Oh yeah, I can see our future's bout to shine (Cuz I can find)
私は私達の未来の戦いが輝くと分かるわ(なぜなら私は見つけられるから)
Forever let is show For my aim Leads the way Shine the path bright
永久に披露しよう 私の狙いを 案内するわ 眩しく光る道へ
I can never see when night takes over The speculation's lurkin' and I'm a loner
私は決して夜明けを見ることは出来ない 一人きりで思索に潜んでいる
*8 Still it glows, in our minds Fly so high , so bright
それは未だ私たちの心の中で育ち、高く飛び立ち、強く輝きを放つわ
Get across the wall What awaits, and what can it show me now Smack it down
壁を越えるのよ 何が待ち受けていても それが今私に何をみせようと 打ち負かすわ
Get across the wall Break away,and then let'em catch me say ''Don't let me down''
壁を越えるのよ 逃げ出せば、彼女たちに''がっかりさせないで''って言わせてしまうから
Oh yeah, When the clockwork moves and starts to shine (You got to find)
時計仕掛けが動いて、輝き始めるとき(あなたは見つけるの)
Forever let it blow Carry out Show the way Blast it off right
永久に風に吹かれるまま 遂行し 道を示すわ 今飛び立って
脚注
*1 Can you feel that nothing turns around
直訳すると
貴方は振り返らないと感じられるか?
*2Like a gear in sync inside a clock
直訳すると
時計の内部で同期させるギヤのように
*3Inner sight
inner=内側の、内部の sight=視力、視覚、視界、光景
任務を遂行するときの心象風景(不安や葛藤)を指していると推察できます。
inner sight gotta stay alive=
この不安や葛藤の光景、の中で(と共に)生きていかなければ、ならない。
自らの計画(ミッションを)誰にも悟られないようスパイとして生きていかなけらばならないといった意味ではないでしょうか。
もっと言えば、プリンセスの野望を叶えようとするアンジェの心情といったところでしょうか。
*4Get across the wall
↓の歌詞考察の方で記述しました。
*5When the clockwork moves and starts to shine
op映像でもこの歌詞のタイミングで描かれています。
ケイバーライト(Cボール)の事を指していると推察できます。
*6You've gotta see the flow to place it right
直訳すると
あなたは正しい場所への流れを見なければならない(理解しなければならない)。
あなたは正しく場の流れを把握しなければならない。
*7All you'll ever need to be cast away is to be blind
to be blindー盲人になる、盲目的になる
→(任務または壁をなくすという目的から、)
その他一切の思考を排除しようという事の比喩に思われます。
cast away -捨てられた 見捨てる
ここではその後にThrow offと出てきますので捨て去るのは(人間)関係と思われます。
まとめると
盲目になる為(目的を達成するため)に必要なのは、人間関係ーもっと言えば人への想いや感情を断ち切る必要があるといった意味なのではないかと思います。
*8I can never see when night takes over The speculation's lurkin' and I'm a loner
Still it glows, in our minds Fly so high , so bright
when night takes overー夜が引き継ぐ時、引き取る時
夜が引き取った時、次にやってくるのは朝ですから、
つまり夜明けの時と解釈できます。
speculation's lurkin' ー思索に潜んでいる
というのは任務に対しての思索である同時に、掘り下げるとプリンセスの夢(壁をなくす)をどうすれば実現出来るのかという思策でもあると私は考えます。
また、Still it glowsのitは speculation's lurkin' を指すものと思われます。
まとめると
I can never see when night takes over
(東西の対立が続く限り)自分たちに夜明けがやってくることは無いが
speculation's lurkin' and I'm a loner
(あくまで陽の光ではなく)孤独に思索に暮れる、己の想いこそが
Still it glows, in our minds Fly so high , so bright
自分達の心の中で育ち、高く飛び立ち、強く輝きを放つ
といった意味合いではないかと思われます。
スパイとしての信念といったところでしょうか。
歌詞考察
プリンセス・プリンシパルの世界観を踏襲したクソカッコイイ曲になっていますね。
なお、そのものを描いた歌詞といってもいいほどなので、
まだご視聴になられてない皆様、記憶がまばらなファンの皆様は今一度プリンセスプリンシパル一期の履修の程をよろしくお願いいたします。
劇場版公開に先立ち、プリンセス・プリンシパル一期を解説する。 - 至上終末旅行〜your life is your own
ストレートに歌詞を解釈すれば、
曲に出てくる主人公(I)は、アンジェと考えるのが妥当でしょう。
彼女達(Them)がシャーロット含めたドロシー達共和国スパイ組。
あなた(You)はシャーロット。
【The Other Side of the Wall】というタイトル名ですが、
直訳すれば壁の向こう側でしょうか。
また壁のもう一方、他面という意味にもとれるので、
王国と共和国を指しているという見方。
スパイである主人公達にも、入れ替わったアンジェとシャーロットにも掛かったタイトルと推察することも出来そうです。
意味が何重に重なったタイトルであると思います。
曲全体に関してですが、
スパイとしてのカッコよさと葛藤の表現が
この曲をこの曲たらしめる要素であると言えます。
本題に入りますが、
その一方でこの曲のキーになっているのは*4Get across the wall という一文です。
この言葉が幾度も登場しますが、3つの解釈が出来そうです。
純粋にミッションとして壁を渡る(共和国へと亡命させる)という解釈。
そしてもうひとつはプリンセスが劇中で語った夢「壁を無くす」という解釈。
→東西を隔てた壁を壊す事と、人々の間に引かれた見えない壁を壊すという意味が込められているのではないでしょうか。
もうひとつ、私の解釈をあげさせてもらえば「困難という壁を越えろ」
己の進む道に立ちふさがる障害(壁)を超えていけと言われている気がして、私はこの曲を聴くときは背中を押されるような気持ちになって泣きます。
Get across the wall
という一文ですが、
ダブルミーニングどころかトリプルミーニングくらいあってもおかしくないと私は思いますね。
Hear me I say cross the wall
Get out cross the wall
には、
プリンセスとアンジェの悲願がそこにニュアンスとして込められていると私は考えます。
劇場版公開に先立ち、プリンセス・プリンシパル一期を解説する。 - 至上終末旅行〜your life is your own
シャーロット「私が女王となって、国を変えると約束します。
イングウェイ少佐「プリンセス、先ほどあなたの仰った言葉はあなた自身を否定する事になる。本当にこの国を変えられるとお思いなのですか。」
シャーロット「はい、そして私が最後の女王となるでしょう。おそらく断頭台で。私は誓ったんです。あの革命で引き裂かれてしまった友達の夢を叶えるって。わたしは偽物だったけれど、10年この国を見て気がついたんです。私達だけじゃない、見えない壁に引き裂かれた人達が大勢いる。その子が壁をなくしたいって言った時どういう事かわからなかったけど、辛いことや悲しい事がなくなるなら本当にそうなって欲しいと思った。でも私が彼女からそのチャンスを奪ってしまったの。だから私が代わりにこの国を変えるって誓ったんです。」
あとがき
劇場公開日が発表されたこともあり、今更過ぎるのですが記事を投稿してみました。
どうせなら、LIES&TIEのほうをあげなさいよ。
【The Other Side of the Wall】みたいな曲はスタイリッシュな訳に仕上げるのがセオリーなのですが………ベストは尽くしました
当然、既に私よりも英語力と翻訳センスのある方が訳をアップされているのでしょうが、怖いので観ません。
最近プリプリ一期を観返して改めて思ったのですが、
【The Other Side of the Wall】は曲はもちろんのこと、OP映像が素晴らしいです。
映像単位でこんなに印象に残っているアニソンというのは私の中では限りなく存在しません。
ところで2017年当時の話ですが、
カサブランカでスパイ5人がバカンスしてるシーンで終わったので、なんかもうこのアニメは終わりを迎えたと勝手に思ってたんですよw
全然そんなことは無かったですね。
プリンセスの夢。女王になって壁を無くす。これをラストシーンにするならば
逆に東西の対立が続く限り話は続くわけで。
劇場版全6章という話ですが、
プリンシパル達のスタイリッシュアクションとアンジェとシャーロットのキマシがスクリーンでも繰り広げられ、きっと萌え豚は「ブヒィ」とか言いながらそれを観ることになるのでしょう。
…………今からわくわくが止まりませんね☆