至上終末旅行〜your life is your own~

アニソン考察と対訳。聖地巡礼。響け!ユーフォニアム。吹奏楽。

【舞台挨拶覚え書き】2020/10/31 09:30 MOVIX京都ヴァイオレット・エヴァーガーデン 愛する人へ送る、最後の手紙

  

※登壇者のコメントは、Twitterや自身のメモと記憶を頼りに書いております。

一言一句正確という訳ではございませんので、参考までに。

 

 

 

◦12:00を少し回ってから始まりました。

 

司会の方が舞台袖に出てこられます。

「発声と歓声をお控えいただいております。その分ぜひ拍手で盛り上げていただけたら大変うれしく思います」

タブレットを片手に、諸注意などを読み上げられた後

「本日の司会を担当させていただきます私は本作の音楽プロデューサーを担当しております斎藤滋と申します。よろしくお願いします」

心無しか現地は沸きましたね。

御名前しか存じ上げなかったので驚きました。

 てっきり何処かのスタッフかと。

 

すんなり馴染みすぎてましたね斎藤さん。このパターン(製作者が司会を務める)の舞台挨拶は初めての体験でした。

 

WILLのSEと共に登壇者の入場。

下手~上手の順に 鶴岡陽太音響監督 石川由衣さん 浪川大輔さん 石立太一監督

余談ですが鶴岡さんが躓いてガチでこけそうになってたのはオフレコ。鶴岡さんも苦笑いしてました。

 

◦この情勢なのでアクリル板で御四方の左右は区切られていました。こころなしかトークの距離感もやりづらそうに見えました。

 

衣装ですが、浪川さんは白シャツに黒のスーツ。ダルっとした。

石川さんの出で立ちはヴァイオレットでした

ch郵便社のドール衣装をモチーフにされたのでしょう。

ジャケットとブローチまではされていませんでしたが。(エカルテ島でユリス君の訃報を聴いたあの灯台の中で見せたヴァイオレットの衣装という感じでしょうか)

下がラベンダーグレイと上がベールアイリスといった色合いのドレス。ヴァイオレット(すみれ)をモチーフにした色合いでしょうかね。

そして髪を後ろに結わえ付けて赤のリボンというヘアメイク。

完璧にそれでした。

 

◦斎藤「本日は身内感のあるざっくばらんなお話しできたらいいのかなと思っておりますので皆様もそんな空気でよろしくお願いいたします」

動員が110万人を突破興行収入が16億円を突破

鶴岡「映画はやっぱり観てもらうために作っているので、観てもらわなきゃ話にならないんでホント単純にうれしいですね」

石立「うれしいっていうのはそうなんですけど、公開されてお客様に届いた時点でその作品はホントに観てくださった方一人一人の物になると僕思うんですけど、多く見ていただけてる分責任もどんどん大きくなっていっている……早くこの場から逃げたい」

…オチを求めてさまよう監督。すこです。

 

役者と音響監督の話

浪川「鶴岡さんのダメ出しみたいなものがあるんですけど、ここはこうやってっていうのではなくて、ふんわりと…感じて?みたいな演出じゃない?あれ感じないといけないなって言うプレッシャーが半端ないです。怖いぐらいで…いつもニコニコしてますけど」

石川「わかるよな?みたいな」

浪川「そうそう。俺の言いたいことはすべてとは言わないけど分かるだろおまえ?みたいな演出をご自分では気づかれてはいないでしょうけど、ものすごい圧があるんですよね」

鶴岡「でも、今回ほら最終回だから分かるよなじゃなくて分かってるよなー」

(  笑   )

御二人「確かに、確かに」

鶴岡「ちょっと不利な状況で登場してるんで、だからいつになく丁寧に接したよね?」

浪川「接してくれました。ほら分かります?こんな感じです。優しいんですよニコニコしながらでもこれをちゃんと答えなくてはならないという」

石川「そうですねいろんなことを汲み取ってきっとこうだろうなって言うのをやるっていう」

浪川「特にね、ヴァイオレットちゃんは難しいじゃない?気持ちの変化って言う部分が。

アレをもちろん鶴岡さんが演出してくれるわけじゃないですか。どうですか鶴岡さんの演出は?」

石川「でも鶴岡さんすごく役者のやりたいことを尊重して下さるなって言うのは感じていて…あれ?違いました?

鶴岡「でも今回最終回じゃない。ヴァイオレットに関しては一言も何にも言ってないと思う。」

浪川「でもあれですよね覚えてます?ここのシーンは音楽もつけない効果音もつけないおまえたちの芝居しかここは聴こえないから頼むぞって言った……あの、以上でございます」

  (    笑     )

鶴岡「いやでも手の内は明かしておかないと」

 

 

石立「これは雑談の中で鶴岡さんが仰ってて、そうだなって思ったのは鶴岡さんが石川さんの事を、ヴァイオレットが石川なんじゃなくて石川がヴァイオレットなんだよって仰ってたんですよ」

鶴岡「今のはね、最終回と同じ位置づけだよね。最初は石川由衣がヴァイオレットを演じて、最終回はたどり着いた境地としてはやっぱりヴァイオレットは石川由衣なんだと辿り着くのが一つの目標なんじゃないかと思って。」

浪川「べた褒めじゃないですか」

石川「うれしいです」

浪川「僕一回も言われてないですからね」

(      笑       )

 

 

 

斎藤「鶴岡さんとインタビューを受けた時に音楽はEVAN CALLさんという方が書いているんですけど、EVANにとってヴァイオレットははじまりだけど、自分にとってヴァイオレットは集大成なんだという事を仰ってたんですね。それぐらいの心意気で臨んでいたんだという事をその時知りまして」

鶴岡「キャリアの最終盤に差し掛かってこういう作品に巡り合えて、やらせていただいて、ほんとに今思うのは石立監督がいつも仰ってた当たり前のことは当たり前にちゃんとやる、そういったスタンダードがここでできたのかな、これまでのキャリアを振り返ってここにきてようやくスタンダードに辿り着いたかなと思って、ここで自分の職業的な役割としての集大成がやらなければならないことが出来た。

次の世代って言うとすごく偉そうになるけど、次ここへ積んでいってもらうための一歩が踏めたかなと今回率直な感想です」

斎藤「スタンダードと仰いましたけど自分はこれは古くならない作品だなと思いまして、10年後20年後観ても常に同じ気持ちで普遍的な気持ちで観れるんだなぁと思います。

スタンダードという所にもつながるかと思うんですが、コンテを書いていて確かこれ以上のものを作れないかもしれないと思った瞬間があったと聞きましたがそのあたりはどういったお気持ちですか?」

石立「えっと……その話します?

どちらかというと完成してから思ったんですけど、やってるときは…今でこそこうしてへらへら笑ってますけど、作ってるときはずっと周りの方に近くにいた方程迷惑をかけてたと思うんです。かなり気を張ってこの作品を絶対に少しでもいい作品にしなければいけないと思って一年くらいやってたんですけど

ここにいるみなさんと、ここにはいない本当にたくさんのスタッフの気持ちがいい形で一つの映画としての形を成しているのが本当に凄いなと思って、

同じようなことがもう一度できるんだろうかと思うと難しいなと思うんです。

ただ、だからと言ってもう作るのを止めるとかいうわけではないんですけど、それくらい…言うの恥ずかしいんです…頑張ったみたいに言うのは」

斎藤「頑張ったからいいんですよ」

石立「頑張りました」

拍手が響きました。

 

斎藤「お客様のコメントを呼んでいる中で印象深かったのは、各セプション全員が全員100パーセント以上の力を発揮しているのが目にとれる。なぜこんな仕事ができるのかが不思議だと。その状態に持って行ったチーム力が凄いんだと。

鶴岡さんとのやり取りも密なものがありましたし、普段鶴岡さんは僕にずいぶん仕事を任せて下さるんですが、今回は全部自分でちゃんと自分でチェックするぞという事で珍しいパターンでした」

鶴岡「今回フィルムスコアリングだから一曲たりとも外せないでしょ?

だからEVANにはずいぶん頑張ってもらって。EVANも含めて今回、尋常ではない思いを…EVANのあの録音に向かって何物も恐れず向かっていった想いとか、やっぱり発端としては監督が尋常な状態ではなかったから、それがモノを動かしたかなとは思います。」

 

 

斎藤「アフレコの話に戻らせていただいて、石立さんが鶴岡さんの言葉の中で印象に残ったものとしてお前の声は届いたのかと確認をしていたと。」

石立「あー、…え?」

斎藤「ヴァイオレットにギルベルトの声は届いたのかと確認をしてー」

石立「あー分かりました。叫ぶところですよね」

浪川「あの、なんとなく僕の事かなって思ったんですけど」

鶴岡「あなたの事です。あなたがヴァイオレットって言って」

浪川「言いました言いました血が出るかと思うくらい」

鶴岡「いっぱいやってこれが最期かなと思ったテイクの後にたぶん言ったんだよね」

浪川「あ、鶴岡さんが監督に」

鶴岡「いやあなたに」

浪川「あ、僕に」

鶴岡「何で監督にそんなこと言うんだよ」

浪川「今僕は凄くアホな状態になっているのでは…大丈夫ですか」

(          笑            )

浪川「僕が叫んだことが、浪川の声はちゃんとヴァイオレットに(気持ちがちゃんと)届いたかってことですよね?ハイ届きました!!

ありがとうございました。皆さんに届くように頑張りました」

開場拍手

 

浪川「何テイクかやらせていただいて、どれを使われるかって言うのは僕たち役者は選べないというか、全力を尽くした結果どれかを選んでいただくって形なんですけど、それでも僕が一番自分が越えて裏返ってしまったところを、その時は気持ちでやっているのであれなんですけど。

音の綺麗さとかっていうかよりかは、結局使われたのはおそらく裏返ってる奴を使っていただいたんですけど、自分がわけわかんなくなってその先に行ったものが使われるっていうこれは先ほど言ってくれた100%以上の物なのかなぁという風には感じたので。

ヴァイオレットちゃんとかはあれですよね、どっちかっていうと押さえた芝居の方が多いじゃないですか。今回初めてだーっと感情出ましたけど。

押さえた芝居の声とかもそんな出さずに気持ちだけ乗っけていくって言うのは非常に難しいですよね?役者としては」

石川「そうですね、溜まっていきます」

浪川「(照れ笑い)気持ちだけ?」

石川「石川としては感情があるじゃないですか。でもヴァイオレットは感情が…ありますけどまだわかっていない部分とかも残ってて。あるだけに出したいけど出せない、でも押さえなきゃいけないみたいなところで苦しいですよね演じている分」

浪川「見えない部分、聴こえない部分が皆様に伝わっているのかなと。ぼくも映画館入って観させてもらったんですけど、この歳になったからかわかんないんですけどヴァイオレットを観ても凄い涙腺緩くなっちゃって。何か感情的な人間になれた気がして。」

石川「でも分かります。感情生まれますよね」

 

 

石川「先ほどのお話にもあったように、監督からもキャラクターが生きてるように感じたって、そう言っていただけたのがすごく嬉しかったです。

石立「お世辞ではなく本当にそう思ったんです。ぼくも腐るほど…というといい方が悪いですけどいっぱい見るじゃないですか。最後の方にはヴァイオレットって言う人が本当にいて、ギルベルトも含めてですけど、もちろんフィクションなんですけどこう言う人達がいて人生をどう過ごしてどこに帰結させていったのかという人生そのものを本当に感じられる気が自分にはしてて、

それを体現して形にしてくださっているのが、キャストさん達のお芝居…僕はキャストさん達の芝居にかけるテクニックとか何もわからないんですけど凄いなぁとしか、全員ですけど石川さんと浪川さんには今回お世話になりました」

 

 

 

ー最後の挨拶ー

鶴岡「暁先生がプログラムに寄せていただいたお言葉のように

すべては此処に至る為の物語、それに集約されていると思って。

皆さんに応援していただいたおかげでこうしてシリーズを経て完結に至る事が出来たという事が今回作品として良かったと思えるものになりました。

まして今日は京都のこの地から……

本当に応援して下さった人、全世界の皆様に向かってお礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。」

 

浪川「僕が京都アニメーションさんとお仕事をするのが初めてだったので、どういう感じか…もちろん普段やることは一緒なんですけど声優というのは。すべてに全力を尽くしてはいます。ただその想いというのはあまりにも今回は大きかったので、どうやって答えていけたらいいんだろうどうやって伝える事が出来るんだろうなと考えながら今回やらせていただいただきました。」

 

石川「 本当にありがとうの言葉では言い尽くせなくって……映像越しではあるんですが、皆様に感謝の気持ちを伝える事がここ京都からできて本当にうれしく思っています。

最初のイベントから立たせていただいているんですけど、ホールの中で完全にお客さんが埋まるって程でもなくて、そこから本当に皆さんが周りに伝えようとしてくださったおかげで皆さんのおかげでこうして大きな作品に成長していったんだなぁと思いま

す。

ヴァイオレットエヴァーガーデンという作品自体がきっとみなさんの心に中に残り続けて永遠に語り続けていかれるものになるのではないかなと私は思いました。

皆さんがこれを観て周りにいる人に優しくしてみようだったりだとか、何か手紙を書いて思いを伝えてみようだったりとか思っていただけるとすごく嬉しいです。」

 

石立「石川さんが仰ったように言葉ではとてもいい表せないんですが、今日こうして今日に至るまで観てくださった全ての方含めて本当にご鑑賞いただいてありがとうございます。

そんなに派手でもないどちらかというと静かな作品だと思うんですけど、何の飾り気もない実直に朴訥に作ろうと思ってそれを貫いてきた作品ではあるんですけど、そんな作品に多くの方がこうして足を運んで観て下さっているというのが、…もう先ほども言いましたけど、この先僕は何を何を作っていけばいいんだろうって思っているところです。本当にご鑑賞いただきましてありがとうございました」

 

WILLのSEと共に登壇者の退場。

 

 

 脚注:フィルムスコアリング

出来上がった映像に対して音楽を付けていくという方法。

目の前の映像に対してリアルタイムで曲を付けていく方法。

通常の「こういうシーンのこういう曲」とメニュー表の指示に従って作曲をしていく方法とは異なる。

 

 

 

感想

 

斎藤さん頑張ってましたね司会。本業でもないでしょうに。

初め出て来られた時、どうせどこかのスタッフだろう……っていや身内!!

贅沢すぎかよと思いましたが。

それにしてもかなり司会が馴染んでましたね。肩書は音楽プロデューサーだった気がするのですが。

 

浪川さんの声が私が思ってたのと違いました(笑)

結構地声は低いんですね。子宮に響く……(自重しろ。)

 

石立監督の関西弁に和みました。

オチを求めてさまよう監督すこです。関西の血ですか。

 

石川さんを担当されたスタイリスト様とヘアメイク様が神。もうこれが観られただけで私は満足です。

→ステージにはスポットライトが当たっていたわけなんですが、当然登壇者の後ろには影が伸びます。

石川さんのシルエットがまんまヴァイオレットでした。

石川さんが話されている声を聴きながらそのシルエットとか見ているとそこにヴァイオレットがいるようでした。

全国の石川ファン並びに現地の石川ファンは完全に昇天していたことでしょう。

それと、浪川さんの発言を受けての「溜まっていきます」発言。

石川さんは実は天然なのですか?素で爆弾を投下してくる子なのですか?

いやすいません。私が変態なだけですよね。はい。すいません

「溜まっていきます♡」風に脳内変換して「ごちそうさまです」とか言って。

しかし正直あの時の全国の石川ファンの心臓飛び跳ねたでしょ。血圧上昇。

あの時の浪川さんも苦笑というか照れ笑いというか、舞台挨拶とかじゃないなにかカジュアルなイベントだったら絶対そっちに話フッてたと思う浪川さん。

あの時の浪川さんの顔はそんな顔してたもん絶対。

 

鶴岡音響監督といえばアニメを観ていてその名前を拝見しない日は無いのですが、いや顔を見るのは初めてだったのですが、本当の大御所でした。

一言一言に重みがあって、というより鶴岡さん事態に凄みがあって、いやぁ…こんな年の重ね方ができるのが一番いいなというか。

鶴岡さんがしっかり〆てくださってましたね要所要所で。

 

→それを言い出せば全員〆てくださる方ばかりでしっかりしてる方というかベテランといえば語弊がありますが本当に濃い舞台挨拶だったなと。今まで私が観てきたのはなんだったんだという。

なおかつ楽しいというこれ以上ない舞台でした。

浪川さんのトークスキルと場回しの能力には目を見張りました。浪川さんかっこよすぎて辛い。抱かれたい。。

 

事件後初となる映画での舞台挨拶という事で、何か触れられることがあるのかと一瞬懸念していたんですが、そういうことは表面的にはありませんでした。

しかし最後のあいさつで、直接的に言及はされませんでしたが、鶴岡さんと浪川さんが話されていた時に涙ぐんでらっしゃいましたね。

あれは京都アニメーションの事を想っての発言だと…それは監督も石川さんもそうなのですが。

いやファンとしての深読みですかねこれは。

純粋に作品を楽しんでもらうというプロとしての仕事を観た気がします。

 

 

 あとがき

 現地のチケットは取れなかったので、T JOY京都でライブビューイングで観ました。

当日ご覧になれなかった方へ向けた記事です。

ご覧になられた方も想い出を一緒に振り返っていただけたらと思います。