もくじ
2020年秋アニメ総括
安達としまむら
百合エッセンスのみで物語を組み立てられるものなのかと感心しました。
一話を観終えた段階で覇権を確信しました。
と思っていたのですが、何だこれ。
安達が加速をつけてあほの子になっていくではないですか。
途中から安達を気持ち悪いとさえ感じてしまい、
「これ安達ってキャラまんま作者を具現化させた存在だろ」とか言い出す始末。
しまむらがただただ可愛い。
ラスト二話で安達の大逆転勝利に終わりました。
いや、…爆上がりですよ安達株が。
でもそれがしまむらに伝わってない安達が愛おしい。かわいそうな安達。
「逃げないぞー」
ダブルバイセップス。
これは是非ともご本人に実写で再現してもらえればと。あぁ…想像しただけでヒール。
鬼頭さんの声って低音にも高音にも聴こえます。一体どうなっているんでしょうか。これが倍音なんですかね。あるいはホーミー。
鬼頭さんの声を聴くと私の中で浮かぶのは分数コードです。
男子が手を握り合って学校歩いてると事件ですが、女子同士だと様々な感情が頭を駆け巡ります。
そうやって遠くから眺めていた高校生時代が私にもありました。
あの世界線で彼女らとクラスメイトになりたいと思わない日はないです。
眺めるだけでいいのです…あぁ眺めるだけで
いえ、別にそれを悲しいとは思いません。20%は思いますが。
萌えとか尊いという感情は他人を巻き込まない分、恋愛感情よりも崇高だと思うのは私だけですか。自分のなかだけで完結するので平和ですし
「やがて君になる」の人だとばかり思っていたんですが
ノベライズの方でした。
あれ?こんな話作りをする人だったかと
思っていたら、別の作者だったわけなのですが。主に距離感という点で。
「やがて君になる」は完全に箱庭というか…
抱月ちゃんはどちらかといえば向こうの世界の住人かもしれませんが、桜ちゃんには純粋なI LOVE YOUという気持ちだけだと思うので。
「この世界で君に会えた日から輝き始めてる」
本作では関係よりも世界の見え方、世界の中での自分の立ち位置の方に比重が置かれているのかもしれません。
好きな子が出来ただけで世界が輝いて見えるというのを素で実行し、他人を通して自分の中に存在理由を確立したのが安達なら
意味なんかなくても生きていけると思っているのがしまむらなのかもしれません。
しまむらに会う前の安達には世界が灰色に見えていたかもしれませんが、別に安達自身は変わってないような気がするんですよね。きっかけがなかっただけで元々愛を享受できるタイプの人間だと思います。
問題が根深いのはしまむらの方かと。
安達の愛でこれから徐々に変わって行ったりするのかもしれません。ただ変わってしまうと飼い主と犬という作品のスタンスが壊れてしまうのではとか思うのですが、マンネリを打ち破るとしたらそこしかないような気がします。
あ、あとしまむらの幼馴染と三人で会合するくだりも外せません。そこんところ二期で観たいです。
制作される前提で話してますが。
安達に関してはしまむらの腕枕で朝を迎えるというハッピーエンドを迎えたので、二期は主にしまむらと永藤と日野と日野と日野とヤシロヤシロとヤシロを深堀して貰えるもんだと思って期待して待ってます。
神様になった日
最後まで見届ける事ってCAUTION出しておいて。頼むから。危ないところだったじゃん。序盤から中盤にかけて心配しちゃったじゃん。
ところで「またあやねるかよ」とか言ったやつ息してるー?
もうこれからは妄信的なスタンスで麻枝准×A-1を視聴する予定ですが、
原点回帰を目指して作られたという本作の完成度、これ以上の物を作ることが出来るのか?
最終回を観たファンなら感じたと思うんですよ。
そしてそれは最上級の誉め言葉でもあると思いますが。
まぁファンには待つことしか出来ないので。
よくkeyアニメで「泣いた」という感想があって、泣いた泣いた詐欺だと長年思ってきましたが、ついに私も泣きました。
最終話、涙って零れ落ちるもんだと思った後、浄化という境地を観ました。
ご注文はうさぎですか? BLOOM
な~にがぴょんぴょんだっつーの。な~にが萌えアニメだっつーの。
そもそもかわいいか?かわいいか?
面白さが一つも分からん。面白さが一つも分からん。
箱庭の中でお人形さんが動いているだけのアニメ!!
このシルバニアファミリーめが!!(?)
と嫌悪しながらも、世間の人気もあり義務的に視聴していました。
他人とごちうさの話をするときはマイルドに抑えて「可愛いだけのアニメはちょっと…」とか言ってました。
ごちうさってこんなだったか?と驚愕したのが三期であります。
あるいは一期二期劇場版を流し観していたがためにその全容を把握しきれていなかったがためにそう思うのかもしれません。
あるいは今まで積み重ねられてきたものが、ブルームした瞬間を見せられたのが三期だったのかもしれません。
「可愛いだけの作品」であると認識していた作品がコペルニクス的転回を遂げました。
第8話 スタンプ スリープ スタディ スマイルなんて訳もない涙が溢れてきました。
それぞれのキャラクターの関係性と成長がきちんと描かれていてそれを我々が感じ取れるヒューマンドラマだったなんてなぁ…
それでも、人を選ぶ事は間違いないでしょうが、
求められているのは限定されようが、それを本当に愛してくれる人々へと全力投球する姿勢だと思います。
アクダマドライブ
はい。期待値±0の作品でした。
黒沢さん、コロナは何ともなかったみたいでホッとしました。
それ以前は
キャスター「~がコロナに感染していたことが判明しました」
私「じゃ、死ねば?」
でしたが、本気で心配したのは黒沢さんが初めてでした。病気の誰かを心配したのも、もよちが初めてかも。トモニアムが。
哀しくなるわ。自分の人間性に。
このアニメ観た外国人がカンサイというデカい括りで聖地巡礼に来たら笑います。
とりあえず大阪でタコ焼きは食べてもらいたいですが。それで会計の時に500円玉わざと落として、気づかないふりして誰かに拾ってもらって
「やる。落とした金は縁起が悪い」を1セットとして、7~8セットはチャレンジしてから帰国してもらいたいものですが。
そしてその次にカントウ(東京)へ行ってもらって
「え、サイバーパンクしてないやん」
とか言ってもらったらいいなと思います。
気軽に聖地巡礼できる世の中が早く来て欲しいものです。
ひぐらしのなく頃に 業
今作から観始めた人は勘違いしたまま終わるかも。「梨花ちゃんかぁいいよぉはぅ~」って。あははは。
13話、最後にひぐらし喰らわせてくれました。
でもやっぱり、心の底でひぐらししてくれることを願ってましたよね往年のファンは。もうひぐらしって動詞としても活用できるんじゃないでしょうか。
小学校教諭の皆様、国語のテストにて、
「怖いもの見たさの意味を答えなさい」という問題に
という回答をした児童がいたならば、どうか💮挙げてください。
ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
往年のストパンファンが満足…出来たかどうか聞いてみなければ分かりませんが、納得出来る仕上がりになったと思います。
やはり501統合戦闘航空団活躍は素晴らしい。ウィッチの戦う姿は素晴らしい。可愛い女の子の頑張る姿は素晴らしい…え?
今まで見たアニメの中で一番の青空を観た気がします。
D4DJ First Mix
フォルムチェンジしただけでやってることバンドリと変わんないんですけどね。
デオキシスがアタックフォルムから
ディフェンスフォルムへ変化したくらいの違いしかないんですけどね。
○シロ○ドはやることに際限がないというか見境がないです。
下品。
しかし、とにかく押し通すという姿勢はビジネスライクで信頼をもたらしてくれます。
そこに美しさはあるかと問われたら存在しませんが。
さてアニメ本編の感想でも書きますね。
思っていたよりもかなりクオリティーは高いです。
サンジゲンはサンジゲンクオリティーを余すところなく発揮してくれているし、
中村航原案だし。
バンドリ一期のあの感じが私は大好きなんですが、もうそれをそのまま形を変えてやってくれるのなら文句は出ません。
こっちはあそこまでシリアスではありませんが。
音楽で夢を描く少女たちというのは、堪らなく愛おしい。
ただ一つ、どうしても好きになれないのはDJというコンテンツなのですが。あははは。身も蓋もネーナ。
そもそも、あのDJサウンドというヤツが生理的に苦手なのでした私は。しかし
衣装がけしからん
ので一度見に行きたいです。
トニカクカワイイ
孤独に追い打ちをかけて、最終的にとどめを刺すアニメですね。
逃避をさせてくれないアニメです。
トニカクカナシイです。ははははははは。
しかもこういうのを冬に放送しちゃうのも罪ですね。誰かこれ観て首吊ってるかも。
詰まされて。何ら制作サイドに罪はないんですが。だれが将棋風に上手いこと言えと言った。
「こんなことならごちうさ観てブルームしてる方が70倍マシだ!!」とかオッサンが叫んでるかも。
千歳ちゃんが可愛いです。
個人的なエピソードですが、今年は姉が実家に婚約者連れてきて同棲の報告にやってきたりしました。
何故千歳ちゃんの気持ちを私は直に味あわなければならないのか。
うんうん私にはわかるぞ千歳ちゃんの気持ち。
彼氏をみせられた時にはまざまざと自分にシスコンを感じて驚かされたのでした。
ジェラシーに近い感情なのかもしれませんが、奪われたという感情が一番近い気がします。
姉の恋愛というものは御伽噺のように感じてしまうのが下の子のような気がします。姉は恋愛なんてしない生き物だと思っているのかも。
まだ学生の頃に放送されていたならば未来への希望と共に観ていられたのでしょうが、20代に差し掛かって、現在地点と結婚までの距離を計算した時、私に結婚は不可能という答えがはじき出された結果、私に手渡されたのは絶望でした。
まぁ絶望を引きずりながらも月に手を伸ばすという事でここはひとつ。
fly me to the moon soon.
レビュー的なことも少しだけ。
ラブコメを描く力は折り紙付きな作者だと思うんですが、前作との差異をどうしていくかという事に尽きるのではないでしょうか。
ゴールするまでを描くのがラブコメだととすると、
ゴールしてからスタートを切るというこれは今までにない手法で、結婚生活を描きながらもその過程をすっ飛ばしてるのでその過程を味わえるという新鮮さの二十層。否二重奏。
美味いこと話を作ったなぁ…というのが素朴な感想です。
そこに作者の持ち味であるSFなのかな…つかさちゃんは過去の人という。
完成された作品であるといえますが、 1つだけ上げるとすれば、サンデーは少年誌だという事実。
表現の自由には常に自主規制が付きまとうという事実。
S〇Xを描かずに愛とは夫婦とは何事だとか誰かは憤慨しているかもしてません。誰だよそれは。
まぁジレンマですよそこは。少年誌の。
ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
やっぱりかすかすが一番可愛かったですね。異論は認めます。みんな可愛いので。
これがLove Liveクオリティ。これがLoveLiveクオリティなんです。
ディスってくる輩がいたらそれはLove Liveの責任ではなく肌が合わないだけでしょう。
急に始まるミュージカルなんなん?とか言われてもそれがLoveLiveだからとしか言えない。整合性よりも演出重視なのです。
序盤以降空気と化していた歩夢ちゃんもラスト3話にして大勝利収めて良かったです。
矢吹神が絵コンテ切ってるだろこれとか思ってげらげら笑いました。
侑ちゃんは侑ちゃんで、単なるマネポジに収まると空気になる可能性もあって
「かわいそかわいそなのです」とか思っていたんで、自分の夢が見つかってよかったです。そこから歩夢ちゃんの叛逆には驚かされましたが、見事な着地でした。
侑ちゃんといえば最初、あなたちゃんという名前でしたが、ライバーの視点に立ったキャラになりそうだと思って、あなた=YOUで優ちゃんという名前になるだろうという確信の元エントリーしたんですが、ゆう違いでした。
EDを観るたび何かに苛まれた3か月でした。
一気にファン増えたでしょうね。
やはりアニメありきです。
私の友人のLoveLive廃人なんかはコンテンツとして愛しすぎて1stから現地に駆け付けたみたいですけど。気持ちが乗りません。
フェスの時でさえ…あ、この前2ndの配信を二人で観たんですがその時でさえ感動したと言えない状況でしたからね。何なのでしょうねこの違いは。
「愛を知ったから愛を伝えたいと思いました…
アニメを観たからライブに行きたいと思いました…」
クソくだらないなこの2行目。同じ論法なのに。
まぁくだらないくだらない言ってたら全部くだらなく思えてくるので、この時代に生まれたからこそ味わえる祭りなのでラブライブは。適度に楽しめたらなと。
再放送
ブレイドアンドソウル
一話の「復讐せよ」に惚れたので最後まで見届ける事にしました。
足りない所も多いですが、満ち足りさせてくれた作品でもありました。
「今何してるんだ?」
「生きてる」
これ以上の終わり方はありません。
ディスコミュニケーションに見せかけたアルカちゃんの答えと
アルカちゃんの笑顔に胸がわしわししました。
いつの間にか好きになってたんだなぁ…彼女の事を。
何だったら中の人に会いたくなりました。
そんなふうに思える作品は非常に稀有です。
再放送と知らずに観ていたので、タカオユキさんを新人かと思っていたんですよね。
こういうわびしさに対処する方法を私は知りません。
新世紀エヴァンゲリオン
間違いなく現代に流々と受け継がれし物語の礎。
ハルヒとかまんまじゃないですか。
積み重なったものを我々は今享受しているわけで、令和にエヴァが初放映されたとして果たして昔のウケるのかどうかという疑問が浮かびます。
セカイ系とか鬱とかいつの間にかオワコン化しつつあるのかも。じゃあ今何が求められているのか。それは絶望に抗う強い意志、それに対する癒しなんだろうと思うのです。最近ヒットした巨人、けもフレ、鬼滅などを観ていると。
視聴者が主人公に重ねる部分は多い。絶望というのは今の社会そのものでしょう。
シンジ君はどちらかというと、這い寄る絶望から逃げ回ってますから。
かわいそうなシンジ君。
全体的に話が難しいですね。一周観ただけでは全体の把握が出来ませんでした。
25話の衝撃は凄かったです。気が狂いそうになりました。
映画版がそれを補完する内容になっているのでしょうか。
エヴァガチファンを横において解説してもらいながらの上映会とかどっかで開かれないかなぁ。
シドニアの騎士 第九惑星戦役
ゆはたちゃんのパット入りは衝撃だし、性別不明系に飽き足らずに女体化させちゃうし、人外との恋だし、テディベアおばさんだし、双子群だし、脳に寄生虫だし、光合成という名のピーだし、〇尿プレイだし、枚挙に暇がありません。
性癖の闇鍋という点でつくし卿と同じ匂いを感じます。
卿との対談とかあれば見てみたいです。
ガウナはなぁ…劇場版どうすっかなぁ。間違いなく映えるんですけど。むしろ劇場で観ないのは過ちなのですけど。
映えを確認しに行こうかどうか思案中。
その一方、生徒会役員共は客席の空気感を確認しに行こうか思案中。
五等分の花嫁
食わず嫌いはよくありません。
声優にゴリ押されるアニメと思って観てなかったんですが、いいですねそういうのも。
車にはねられるの分かってて車道に飛び出す感覚。上手い例えないんじゃないかこれ。
創作物における見切りで苦しんでいる全国のアニメファンに捧げる言葉があるとすればこれなんじゃないか。
そのことについては一本記事が書けそうなのでまたいずれ。
推しは三玖です。
みっくの声の魅力に気づくのに5年くらいかかりました。なんでなんだ。なんで気づかなかったんだ。
偽物語
出鱈目に面白いのですが、重度のアニオタ(春夏秋冬放映されるアニメをほぼ網羅する男)に聞くと観てないんだとか。
理由を訊くと面白さが解らないんだとか。衝撃を受けました。
と、同時に理解しました。人を選ぶ類の作品であることは間違いないのでしょう。
原作なら尚更です。
阿良々木暦における独説と西尾維新的キャラ同士の掛け合いが主成分たるこの作品(+怪談、異)においてそれを面白いと感じなければ、どうしようもないのでしょう。と僕は決め顔で言った。
迸る言語センスだと思うんですよね。オモシロいお話だけでなく言語センスまで携えた作家は希少です。今季でいうと麻枝准。「引くな!!」とか地味にあり得ないですからね。地上にそれまで存在してなかったフレーズを生み出してると思うんですよ。
少しさかのぼると太宰治とか。
物語シリーズを面白いと感じる感性に育った自分に乾杯。
シャフトの映像づくりには「アニメ表現に限界はない」事を実感させられるし、キャラクターの造形にはこれをお手本にしましょうと言いたくなるし(誰に?)、しかし真似しようとしてもマネできないのが一廉の作家の作品だよなとか思うし、こんな完璧な作品を中学生に見せたら間違いなく道を踏み外してしまうだろうし。
そういう類の作品には誰か頼むからR指定に代わる商標を貼っておいて欲しいんですよ。ccサクラとか。一言で言うと人生ブレイカー達に。
「タイムリープ系」の未来はどうなるんでしょうか。
いい加減収まってもいいと思うんですが、収まらない理由はロマンとスリルを兼ねそろえたいい素材だからでしょう。
花田十輝氏脚本アニメでハズレを観た試しがありません。
ステイホームとかしてる民は花田十輝から逆探知でアニメ検索をしてみてはいかがか。
あとがき
今年も、アニメしか見ない生活を送ってしまいました。はぅ~。
やれる日まで総括は書きます。忘備録として。
来年はプリプリ劇場版です。