劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン 愛する人へ送る、最後の手紙
をMOVIX京都で観ました

当然のように劇場グッズはパンフ以外売切れてましたね。えぇえぇ。
Goods | 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト

◦色紙とか欲しいw
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もはや言葉にならないと思うのですが、本作も、感想書きました。
以下、感想
◦回想にアンちゃんのくだりが出てきてもう泣く。
◦京アニの映像が変わらずにスクリーンにあって心で泣く。
◦紫のスミレの花言葉は愛、貞節。
調べて気づきましたが、それぞれ花に因んだ名前でそれぞれに花言葉の意味も込められているみたいですね。
◦前作で花道という言葉が出てきましたが、エリカさんは無事に自分の花道へ進めたようで良かったデス。
花道という言葉でさえも、キャラの名前(花名)に因んでいて脚本に隙が見当たりません。いや、本当に一片の隙も見当たらない。
◦「叶わない願いはどうすればいいのか」、そんな思いに京アニを我々は重ねてしまうのですが、思い続ければこうして再び会えました。ヴァイオレットと少佐のように。
こじつけて泣く。
◦ヴァイオレットちゃんのテニスシーンを想像して悶え泣く。
◦ヴァイオレットちゃんのうなじが美しすぎて泣く。
◦「生きている限り忘れることはできません」
ヴァイオレットちゃんが一つの答えを導いてくれました。泣く。いい加減京アニに重ねて泣くなって。
◦石川由衣さんも実は天然系なのではないかと「エロマンガふぇす(イベント)」観に行った時に思いました。あくまで主観です。
ヴァイオレットとは漂う雰囲気に似たものがありますよね。
◦社長は完全にヴァイオレットちゃんの事を自分の娘だとか思ってそう。
◦将来の家族計画について夢見る社長で笑う。
◦一途にいじらしいヴァイオレットちゃんが途方もなく愛おしいです。
そんな風に想われたいと願う私は末期の孤独とかだと思います。
◦C.H郵便社博物館へ聖地巡礼に行ったデイジーちゃんですが、私もどうにかして巡礼へ行きたいのですがねぇ…(?)
◦戦争の無慈悲さの前に、この世界の無常を想って泣く。
少佐は戦争の傷跡に囚われたままでいました。もう一度泣く。
◦社長がおじさん認定されてて笑う。
もう一度家族計画夢見てて笑う。
◦私にも会えないと言ったきり会えなくなった人がいます。
きっと変わってしまったのは相手ではなく自分の方です。
人生を回想してもう一度泣く。
◦「ETの頃の浪川さん」を天才だった頃の浪川さんとか言ってる奴がいて笑う。
◦相変わらず雨(水)の表現が限界突破。
誓いのフィナーレでも素晴らしかったんですが、軽々と超えて来てます。
◦ヴァイオレットちゃんにだったら殴られたいです。
ただアイアンクロー(リアル)なので相当なダメージがあると思います。
◦劇場版で大佐カッコよくなりすぎww
「お前を麻袋に詰め込んで今すぐヴァイオレットの前に放り出したい気分だ」
……引きこもりのライフはもともとゼロに近いというのに。そんなに攻撃しないであげて。
それでも少佐が踏み出せたのはやっぱり愛があるからで、大佐たちの言葉にも少佐の中にも。
結論「愛は勝つ」。
◦ヴァイオレットの旅は終わりを告げたと思います。
愛の意味を探す旅路の果てに、最後に自分の求める愛へたどり着いた、それが彼女の花道だったのではないでしょうか。
少佐もブーゲンビリア家の運命の中に生きてきましたが、最後にはその運命の中で自分の心に素直に求めるものへたどり着けた。
大佐にしても自分の宿命を背負う覚悟と、最後には素直に生まれ出た行動がヴァイオレットへのギルベルトへの言動だった気がします。
それぞれ道が違えど、VEGの登場人物たちは、自分の花道へ進むことができたと思います。
◦気持ちを大切な人へ伝える事がこの作品のテーマになっているかと思うのですが、
なぜ人は素直になれないのでしょうか。傷つくことを覚えて、傷つけてしまう事を覚えてしまったからでしょうか。
現実世界では、ドールなんていなくて、自分が勇気を振り絞るしか無くて。
でも、もし伝える事が出来たなら
その瞬間はとても美しいと思うのです。
映画に出逢えた我々もそうあれたら ………。
恋愛というものも一つの形ですが、人間愛というものは無形で無上で。だからこそ最強ではないかと思うのです。
本作には 不変で普遍の愛というキャッチコピーがありましたが、
ヴァイオレットと少佐の愛は、恋愛さえ内包する大きな意味での人間愛=不変で普遍の愛だと思います。
非リアもリア充も関係なく黙らせる威力がそこにはあります。
こんな二人を観ているとなんだかもう一度絆というものを、愛というものを信じようという気すら起こってきました。人間嫌いの私でさえ。恋愛アンチのわたしでさえ。
ただ愛は生まれるものなのだろうと、そして育むものなのだろうと、あの二人を観ていて思うのです。
「愛を探す」旅に出るよりも、まず私は「人間関係を大切にする」ことから始めるべきでしょうね。
アニメというコンテンツは、異世界に行ったり萌えてぴょんぴょんしたりする事も多いわけで、
そこに拒否反応を示される人がいらっしゃるのではないかと思いますがーつまりアニメのキャラクターは人間と乖離しすぎて感情移入が出来ないという人もいらっしゃるんでしょうけど、
本作は人間を、普遍的な愛というものを京都アニメーションの力を総動員させて無上に芸術的なまでに美しく描いています。絵で在りながら人間より人間らしい……といえば語弊がありますが、他のどの二次元作品よりもより人間に近づけた作品ではないでしょうか。
アニメを観ない人にも観てほしい、本作は誰の心にも届いていけるようなそんな作品になったのではないかと思います。
⚪︎VEGを、劇場版を一言でまとめると、
「すべては愛だということ」
以上。
あとがき
◦初めから終わりまで泣きました。
少佐が「ヴァイオレット」の名前を呼ぶシーンに至っては滝でした。
あと、となりからお客さんすんすんして涙を誘うのやめれww
◦安心したというのが本音。
事件前の段階でどの段階まで完成していたのか、知る由はありませんが、
きっとクオリティは、やむなく落ちてしまうものだとばかり私は心配していたのですよ。
………京アニ史上最高傑作ですやん。
感傷的な思いを抜きにしたとしても、心からそう思います。
京都アニメーションの目指す方向性<夢と希望と感動を育むアニメーション>に見事に当てはまっているような作品でもあると思うのですが、一期を経てこの最終章で完全に昇華したように思います。
改めて、この作品の映像化に携わったのが京アニで良かったと心から思います。
エンドロール、携わった社員の方々の名前を拝見するとどうしても、事件を想わずには還ってこない人々への悲しみを感じずにはいられませんでしたが、
それでもこれからは、新たに生み出される作品が観られるという喜びを大事にしていきたいと思います。